欅の木3余白削除70 会員の声(2020年4月) - 欅友会
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◎会員の声


「道草ばかりの道楽」
                        野部 明敬(のべ あきひろ)


マハトマ・ガンジーの言葉に「明日死ぬと思って生きよ。永遠に生きると思って学べ」があります。81歳になる私にとって、胸にストンと落ちる言葉でしたので、早速今年の日記帳「一年のはじめに」の欄に、令和2年のモットーとして掲げました。
2020年4月会報ガンジー1

10年ほど前、フルタイム勤務の仕事を辞し、第二の人生を退屈せずに過ごすためには、少しは知的好奇心を奮い立たせる道楽は無いものかと考えました(道楽といっても、道を解して自ら楽しむ、の意です)。先ずは落語、次いで仏教でした。
        2020年4月会報落語2 2020年4月会報仏教1


以前から、コミュニケーションの基礎として、バイリンガルでありたい(せめて日本語と英語にしたかったのですが、落語に落ち着きました)、そしてまた、あの世に参上(三乗)する時に、意味不明の経文で送られるのは敵わない、というのが動機でした。落語は演じるものであり、書くものではないので(汗はかきますが)、今回はスルーします。

元大学教授の先輩に「その道のプロとアマの違いは、歴史を知っているか否かだ」と言われ、先ずは仏教の歴史を辿ることにしました。

①釈迦の思想と生涯、②その背景・古代インドとバラモン教、③大乗仏教の進展、④仏教伝来、そして⑤飛鳥・奈良・平安・鎌倉と続く日本の仏教と経典など。


この様に書くと、順序良く系統立てて学習したようですが、さに非ず、あっちこっちと道草ばかり、8年かかっても佛教大学卒業程度にも到底達しません。しかし、自分なりの成果を記せば次の通りです。

1.釈迦仏教の思想は、20~21世紀を生きる人間にとっても、科学(宇宙物理学、脳科学)との親和性が高く、宗教・哲学・自然科学とのバランスが良く、私の心にもストンと落ちる納得がいくものです。四法印、四諦、縁起など2500年前に物の本質を見通したのは、驚異です。
                        2020年4月会報仏教2

2.悟り、真如、仏性、唯心、唯識、即非などの概念は、私の頭ではいくら考えてもわかりませんでしたが、ある日「此岸から考えるのではなく、彼岸から考える」と視点を変えたところ、何となく理解できるようになりました。

3.原書を読む。空海を例にとると「三教指帰」「秘蔵宝龠」「弁顕密二教論」等には当時の知識状況などが記述されていて、教義が同時代の人々にどのように受け入れられたか、宗教の本義(現世の生き方)を知ることができます。
2020年4月会報空海1

4.釈尊が涅槃を前にして「阿難よ、わたしは老い朽ち、老衰し、人生の旅路を通り過ぎて、老齢に達した。わたしの齢は80となった。たとえば古ぼけた車が革紐の助けによって、ようやく動くように、わたしの身体も革紐の助けによってもっているのである」。35歳で仏陀となり、対機説法で多くの人を救い、人類の精神史上最高の人であっても、昇華することなく、また老いのボヤキでもなく、人間の生命力を直視した言葉として、81歳の凡人の胸にズシンと響いてきます。

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