欅の木3余白削除70 1月会報(2020年) - 欅友会
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欅友会

1月会報(2020年)

                         2020年1月会報椿3




「新年ご挨拶」



◎東京経済大学 岡本英男学長の新年
 ご挨拶
              
2020年1月会報岡本学長1

【地域の学術文化の拠点としての欅友会】

欅友会の皆様、新年おめでとうございます。

私が毎年欅友会の学習会スケジュールを見て驚くことは、学習会のテーマが多彩で時宜にかなっており、しかも講師陣が皆一流ぞろいということです。いま、2019年のスケジュール表を改めて目にすると、私自身、時間の余裕があれば聴講してみたかったと思うテーマが目白押しです。

2月の「立憲民主主義と安全保障―9条論議の欺瞞を絶つ」、3月の「国木田独歩の『武蔵野』を読む」、同じく3月の「日本経済の論点:金融・財政政策を基軸として」、4月の「人口知能AIの現状、社会への影響、そしてどう付き合うか」、同じく4月の「習近平の目指す中国とは」などは、私が強い関心を抱くテーマです。

実際に私は、「立憲民主主義と安全保障」については、欅友会のホームページに掲載されている井上達夫先生の講演要旨を読むだけでなく、その講演のベースになっている井上先生の著書『立憲主義という企て』(2019年、東京大学出版会)を購入し、第4章「九条問題」を読み、自分でも考えてみました。

ちょうど同じ時期に、「学長ゼミ」で10名足らずの学生たちと一緒に読んでいたマイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』でも「徴兵制と志願兵制のどちらが正義にかなっているのか」という問題を扱っていたので、参考資料として『立憲主義という企て』の該当箇所を人数分コピーしてその問題について学生たちと議論しました。

以上のことからもわかるように、欅友会の学習会は私たち大学人にとっても知的刺激を喚起されるテーマが多く、その意味でも学習会は「市民の学会」であり、「地域の学術文化の拠点」であると私は思っています。

東京経済大学を舞台にした欅友会の学習会が、今年もまた地域の学術文化の向上に貢献されることを祈念して、私の新年の挨拶を終えたいと思います。



◎欅友会 中村俊雄会長の新年ご挨拶 
2020年1月会報中村会長1

会員の皆様、新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は平成が終わり、新しい元号の令和の時代になりました。思いおこしますと、平成の時代は金融危機が発生し、その後は賃金も家計消費も、GDPも減少ないし停滞した時代でありました。

我が国は急速に進む少子高齢化への対応は「最大の挑戦」であると言われて久しいですが、政策として挙がっているものは国民の将来不安に応えるには程遠いのではないでしょうか。

さて、昨年の世界経済は好調を維持してきた米国にも陰りが見え、欧州経済も減速が明らかになり、中国も米中の貿易戦争で成長率が7%を割り、底堅く推移していたアジア経済にも減速が見られています。米ソの冷戦終結から30年経過し、世界は米中の新冷戦構造の中にあります。

両国の貿易戦争は第一段階の合意はしましたが、経済面の他に、覇権争いの側面があり、世界の政治・経済に大きな影響をあたえています。この構造は今世紀半ばまで続く可能性があると言われています。日本経済も米中貿易戦争の影響を受け減速が読み取れ、アベノミクスの限界も感じられます。

毎年襲来する自然災害は大きな被害をもたらしていますし、危機管理、復旧、復興のありかたが問われています。災害は忘れた頃にやって来る時代は過ぎ去り、災害と隣り合わせの時代に我々は生きていると考えないといけないのではないでしょうか。

このような厳しい時代でありますから流れて来る様々な情報からフェイクニュースを見抜く能力を磨き、真実を知ることが必要だと思います。当会の学習会を考えるヒントが得られ、フェイクを見抜く力を高める貴重な機会としてもご利用いただければと思います。

欅友会は今年38年目を迎え、会員数も400名を超える地域と大学を結ぶ学習会に発展しています。学習意欲の旺盛な会員の皆様のご協力に感謝申し上げますと共に、当会の活動にご支援・ご協力をいただいている東京経済大学そして国分寺市に改めてお礼を申しあげます。役員一同、今年も会の発展と会員相互の親睦向上のために努めますので、ご支援・ご協力をお願い申し上げ、私の年頭の挨拶とさせていただきます。



  
『東京経済大学創立120周年記念事業への寄付お願い』
                                    2020年1月会報東経大マーク


東京経済大学は、2020年に前身の大倉商業学校創立から120周年を迎えられます。この記念すべき年を節目に、教育・研究の一層の充実とそのための施設の整備及び学生のチャレンジを支援する各種奨学金制度の創設等を計画されています。総事業費は90億円です。その内、寄付対象額は20億円を予定されています。

欅友会ではこの37年間の長きにわたり大学には大変お世話になっていますので、会としまして昨年度5万円の寄付をさせていただきました。
寄付の募集期間は2021年3月末までですが、現状の厳しい寄付状況に鑑み、また、大学への感謝の気持ちを更に表すため、会員個人の皆様へ寄付を呼びかけさせていただくことにいたしました。

会員の皆様には、何卒趣旨をご理解の上、ご賛同いただきたくお願い申し上げます。

               

(欅友会寄付要領)
1.口数    :一口 1000円以上
2.受付期間  :欅友会開講中の1月11日~3月14日まで学習会当日
3.受付場所  :欅友会受付(東京経済大学)
4.申込方法  :箱を用意しますのでその中に入れてください。
5.結果報告  :会報で総額を報告します。
6.その他   :個人で寄付される方は大学所定の振込票をお渡しいたします。
        寄付をされますときには、払込取扱票の依頼人の所にお名前の他に「欅友会」と必ず
        ご記入のうえ、3月31日までに振り込みください。



「お知らせ」

①1月学習会のお知らせ  

日 時:1月11日(土)13:30~15:30
会 場:東京経済大学 2号館B301教室
テーマ:「オリンピック後の日本経済を考える
―米国・中国の経済システムとの比較を踏まえて」 
講 師:井上 裕行(いのうえ ひろゆき)先生 (東京経済大学 経済学部教授)

2020年1月会報井上先生1
(講師のプロフィール)
東京大学法学部卒業。米国コーネル大学大学院留学(1985-87年)。経済学博士。
経済企画庁、OECD、日本経済研究センター、内閣府、経済産業省、総合研究開発機構等を経て2012年東京経済大学教授に就任、現在に至る。研究分野はマクロ経済政策、構造政策、日本経済論、キーワードは金融危機後の経済政策、日本経済の長期的な構造変化。内閣府の経済財政白書執筆担当参事官として2年間にわたり財政経済白書を統括する。

著書:共著書に『リーディングス格差を考える』(日本経済新聞2008年)、『規制緩和の経済学』(東洋経済新報社1994年)ほか。論文に『経済政策の視点から見たアベノミクスの働き方改革』(「東京経大学会誌―経済学」第301号 2019年2月)、『経済政策の有効性を考える―アベノミクスの政策評価―』(「東京経大学会誌―経済学」285巻 2015年2月)ほか多数。





②「学習会出席の方へ」 

受付開始時間…受付は12時30分に開始します。名札をご持参ください。

携帯電話…教室内ではスマートフォン、携帯電話等の電源をお切りください。

室温調整…教室は場所によって温度差が生じます。温度調節できる服装でお越しください。

講義の終了時間…学習会は講義内容によって、あるいは質疑応答が長引いて予定時間内に終了しな
い場合があります。お急ぎの方は後方の出入口から静かにお帰りください。

忘れ物…学習会教室での忘れ物は、学習会終了後に大学正門脇の守衛室まで届けます。月曜日には学生課(6号館)に移されます。忘れ物のお問い合わせは、学習会当日と翌日曜日は守衛室へ、その後は大学の学生課にお願いします。

図書館利用…欅友会会員は東京経済大学の図書館を利用できる特典があります。申込期間は3月1日から4月30日までです。新規に申し込まれる方は期間中に直接図書館へお申し込みください。本人確認書類が必要です。継続してご利用の方は4月の更新時までそのカードを使用できます。


③本年度の会員状況   

2020年1月会報会員構成表4

       メール会員:271名  郵送会員:146名




◎2019年 第16回年頭予測問題の結果発表

2019年 第16回年頭予測問題には160名(男性128名、女性32名)のご応募をいただきました。
昨年12月26日の臨時役員会で厳正に採点した結果を発表します。

正解と正解率
 2020年1月会報年頭クイズ正解表3
                          
                  2020年1月会報くす玉

採点の結果、14問正解の神方紀明さんが1位に輝きました。13問正解者が5名でした。募集時に「同点多数の場合は役員による抽選で順位を決定」とご案内していますが、役員会で審議の結果、3位無しで5名全員を2位とさせていただきました。

2位は五十嵐一弘さん、川村僖壹(よしかず)さん、竹森美喜さん、浜崎典由さん、山田 健さんの5名です。
神方さん、竹森さんは昨年入会された直後に初応募され、見事受賞されました。

受賞された皆様、おめでとうございます。受賞者には1月11日の学習会で、図書カード(1位5千円、2位2千円)を贈呈します。
年頭に当たり今年一年の動向を予測するゲームです。新会員の方は、「会員になったばかりだから、今年はまだ…」などの遠慮はご無用、奮ってご応募ください。



◎2020年 第17回年頭予測問題の発表  

今年の年頭予測問題は下表の通りです。奮ってご応募ください。

2020年1月会報2020年年頭クイズ3



解答用紙
・会報を郵便でお受け取りの方には会報に同封します。会報をEメールでお受け取りの方には会報に添付して配信します。正しいと思われる場合は解答欄に〇を、誤りと思われる場合は×を記入してください。今年は初めて記述式の問題を入れました。
お名前の記入がないと高得点でも入賞の対象外になります。氏名欄に記入漏れの無いよう、提出前の見直しをお忘れなく!

応募方法
【締切日】1月31日(金)24:00までに下記の方法でご提出ください。それ以降のご応募は失格になります。
① 1月11日(土)の学習会で受付に提出  ②役員へ手渡し  ③郵送(1/31日の消印有効)  
④解答用紙を添付してEメールで送信  ⑤ファックスで送信

【応募先】 欅友会会長 中村俊雄宛
 

【結果発表】
解答と成績は来年1月の会報で発表し、1位5千円、2位3千円、3位2千円の図書カードを贈呈します(各1名)。なお、同点者多数の場合には役員会で審議し、対応を決定させていただきます。






                           2020年1月会報水仙挿絵




◎会員の声①



『二つの入間川』
                     
渡邉 尚

何年か前のこと、たまたま首都圏の水系図を眺めていたとき、私は目を疑った。なんと、多摩川下流域のさる支川に入間川と記されているではないか。入間川は荒川の支川、武蔵野台地の北限を画す川である。武蔵野の南を流れているはずがない。これこそ入間詞(いるまことば)というものではないか。
2020年1月会報入間川2

もしも、この川名を東北地方や中部地方の地図で見かけたのだったら(後になって、両地域に同名の川が存在することが判った)、日本には同名の川があるものだと知って、むしろ地理的関心をそそられたかもしれない。しかし、そのときは詮索する気持ちに先だって、何やら厭わしい感に襲われたのだ。

「もう一つの入間川」の実在を私が受けいれがたかったのは、入間川の名に私は少年時代から格別の思いをこめてきたからである。私にとり聖なる川の名を騙る川の存在は許しがたい。そこで私は、これは誤植であるにちがいないと思いこむことにした。

ところが、それからしばらくしてまた別の地誌を眺めていると、これにも多摩川水系に入間川の名が出ているではないか。こうなるともう放っておけない。そこで、私は手持ちの地名辞典や各種地図を点検したのだが、多摩川水系に同定できる入間川を見いだせない。いったいどういうことなのだ?それ以来、この疑問が頭にこびりついてしまった。

転機は今夏おとずれた。多摩川水系にかかるさる論考で、「入間川」に「いりまがわ」と仮名が振ってあるのだ(和田文雄「「仙川・つつじヶ丘」凹凸まち歩きへの誘い」『多摩のあゆみ』第175号)。そうだったか、漢字は同じでも読みが違うのだと判って、ようやく腑に落ちた。

この論考によると、入間川は調布市東つつじヶ丘の上流端から野川に合流するまで2㎞弱の、野川支川の一級河川であり、上流端より上流は中仙川と呼ばれ、暗渠になっているという。『ゼンリン住宅地図』でこれを確かめると、京王線の仙川駅とつつじヶ丘駅との間を南流し、入間公園の西側をなぞって野川に注いでいる。合流点は調布市と狛江市との境界を成す。

上流に眼を転ずると、甲州街道の入間橋より上流は暗渠になり、三鷹市中原で明渠に戻って深大寺東町に達している。一級河川とはいえ、延長65㎞の入間川(いるまがわ)とは較べるべくもない細流である。これが本物の入間川と紛らわしい名を僭称するとはおこがましい、さりながら入間川(いるまがわ)はやはり一つしかないと判って、私はようやく安心することができた。

しかし、すぐ新しい疑問がわいてきた。いったい、だれが、なぜ多摩川の支川の野川の、そのまた支川にこんな紛らわしい名をつけたのか。こうなると、好奇心が目を覚ます。幸い、地誌、地図、地名辞(事)典が揃っている東経大の図書館でかたっぱしから検索した結果、しだいに解ってきたのは以下のことである。

調布市の南端に入間町(いりまちょう)1~3丁目という町がある。中世の15世紀初の古文書に入間上野入道道久の名がみえ、入間氏はこの地を本拠とする在地武士であったらしい。他方で、入間町の旧名の入間村の隣が旧金子村で、中世の武蔵七党のうち調布市域に進出した村山党金子氏の本拠が、入間郡金子郷であったという(『東京都の地名』2002年)。

つつじヶ丘駅の旧名は金子駅である。そこで、入間(いりま)の地(川)名の語源として、入間氏と金子氏の所領の二つが考えられるが、まずは在地の入間氏の所領から由来するとみるのが妥当であろう。しかも、「入間」の語源は崖線を湧水が侵食して谷を形成する開析谷の意味のようだから、「谷」(やつ、やと、やち)や「はけ」の類語ということになる。事実、調布市の入間町は東側で国分寺崖線に接している。
                2020年1月会報国分寺崖線図1

そうなると、たまたま二つの入間川があるのでなく、「入間」(いるま、いりま)の地(川)名は「落合」や「小川」などと同じく、全国各地にあったのではないかと推測されるにいたった。そこで『新日本地名索引』(1993年)を検索してみると、「いりま」の町名は調布市のほか、山形、岐阜、島根の各県に、「いるま」の町名は千葉、静岡、岡山の各県にあり、「いりまがわ」は岐阜県にも、「いるまがわ」は新潟県にも流れていることが判った。

こうなると、入間川は固有名詞というよりも、むしろ普通名詞と言うほかはない。藪をつついて蛇を出してしまったようだと、思い込みが正された満足感と、思い入れがはぐらかされた幻滅とを、私は同時に味わわされるはめに陥ったのである。
ところが、これまで、とはならなかった。思いもよらず、私の入間川の方で普通名詞への降格を拒んだからである。

 2020年1月会報独歩の武蔵野
と言うのは、こうである。少年時代から何度も読み返した獨歩の「武蔵野」にあらためて眼をとおしているうちに、ここには入間川の名が一度も出てこないことに、いまにして初めて気がついた。入間郡が三度出てくるだけである。他方、多摩川の語は五度も出てくる。武蔵野の代表的な川として獨歩の念頭にあったのが多摩川水系であったことは、疑いをいれない。

「武蔵野」に続いて同年のうちに発表された「忘れえぬ人々」の場面が溝の口であったことも、この推定を裏書きする。それにも拘らず、なぜ私は入間川の名を「武蔵野」で初めて知ったように思いこんできたのだろう。なぜ私は、「武蔵野」の読み違えに今まで気がつかなかったのだろう。おそらく、冒頭に続く第二文の「小手指原久米川は古戦場なり」との『太平記』からの引用と「入間郡」の地名との連想複合から、私は「入間川」という川を勝手に思いえがき、「入間郡に」の語を「入間川のほとりに」と、読み変えてしまったのだ(久米川はいま所沢市の町名「久米」に名残をとどめている)。

それでは、なぜかかる連想がはたらいたのか。
川のほとりで孔子が言った、逝く者はかくのごときか、と。たしかに、人生は川の流れに似ている。しかし、「逝く」のではない。「来た」のだ。人は川下に背を向け、しだいに遠ざかる人生の川上の風景を追憶のなかに凝縮し、いずこより来たりし者ぞと、自らに問いかけながら、川を下ってゆく。だから、人生を投影する心象風景には川が流れていなければならない。川によって心象風景は初めて四次元の世界となり、歴史的風土性を帯び、これに人は安んじて己の来し方を合流させることができるのだ。

もちろん、少年時代の私にかかる自覚があったはずはない。しかし、どうやら私は幼い直感で、このことを感知していたようなのだ。「「武蔵野の俤は今わずかに入間郡に残れり」と自分は文政年間に出来た地図で見た事がある」という「武蔵野」の書き出しは、三層の過去を重ねることにより、武蔵野の風景の遠い昔に私をいざなう。

戦時体験のトラウマからの癒しに飢えていた少年時代の私は、この心象風景に身をおくことにより安らぎを得ることができたのだ。それは、獨歩の「武蔵野」の模写により、入間川の名を知ることなく「入間川のほとり」を私の武蔵野として描きだすことでもあった。
                   2020年1月会報入間川1

獨歩がツルゲーネフの描くロシアの樺林の模写により、かれの「武蔵野」を描きだしたように、である。私の入間川は幼い私の創作だったのだ。それでよい。もう一つの入間川の存在を知った今となっても、私の入間川はかけがえのない瀬音を絶やさずに、少年時代の思い出をひそかに奏でつづけてくれているのだから。                                                       (欅友会顧問)
 



                        2020年1月会報なんてんの木1


◎会員の声②



『史上初 又は 世界一』
                                    天野 肇

何事によらず、「史上初」や「世界一」を記録するには、人並み外れた生来の素質に加えて、本人の並々ならぬ努力が必要でしょうが、昨年は日本の各界で「史上初」や「世界一」が目立っただけに、多くの才能ある人たちが流した汗の量も多かったに違いありません。

2020年1月会報葛井棋士
将棋では、17歳で愛知県瀬戸市出身の藤井聰太七段が、囲碁では20歳で相模原市出身の芝野虎丸九段が大活躍しました。前者は2016年のプロデビュー戦で年齢差62歳の加藤一二三九段を破って14歳5か月の史上最年少公式戦勝利記録を更新し、四段昇格とプロ入りを決めて史上五人目の中学生棋士となった逸材です。藤井が出身した瀬戸市では、彼の最年少棋士記録更新、最多連勝記録更新、最年少棋戦優勝記録更新などの功績に対して、新設した市民栄誉賞を贈りました。詰め将棋も強く、2015年の詰め将棋回答選手権チャンピオン戦では10問すべてを正解して、史上初の小学生による優勝を達成し、その後2019年まで5連勝しています。これも史上初の新記録です。
                           2020年1月会報虎◎棋士

後者は、本因坊戦リーグ入り最年少記録の保持者で、昨年名人位と王座位の二つを、七冠(本因坊、名人、王座、棋聖、碁聖、天元、十段)を二度も達成した井山裕太九段から獲得しました。「ヒカルの碁」のフアンだった親の影響で碁を始め、杉並区の囲碁道場で勉強、2014年研修成績一位で入段し、2017年7月には入段から2年11カ月の史上最短記録で全員参加棋戦の第26期竜星戦に優勝しました。また同年本因坊戦リーグと名人戦リーグの双方に史上最年少でリーグ入りしました。この若手有望棋士には、日本人が久しく歯が立たない中国や韓国の棋士に是非とも一矢報いて貰いたいものです。
        2020年1月会報将棋2

将棋の歴史は古代インドまで遡ると言われますが、日本に何時どのように伝わったかははっきりしないようです。近世では17世紀に初代名人と言われた大橋宗桂や、19世紀に棋聖と称された天野宗歩などが知られており、戦前戦後では阪田三吉、関根金次郎に
十四世名人の木村義雄、実力制第四代名人の升田幸三、五冠(名人、十段、王将、王位、棋聖)を達成した大山康晴等が有名ですが、記録では現在も活躍中の羽生善治九段が八つの永世称号(上記五冠に加えて竜王、棋王にNHK杯選手権)を独占したりして、圧倒的な戦績を更新中です。 
                         2020年1月会報囲碁2

囲碁は紀元前から中国に存在したことが知られていますが、5世紀には朝鮮、7世紀には日本へ伝わったとされています。近世では17世紀の本因坊算砂や本因坊道策などが有名ですが、大正・昭和に入ってからは本因坊の世襲制を実力制に変更した秀哉名人や、新布石を発表して多くの弟子を育てた木谷實、福建省出身で、瀬越健作の世話で14歳で来日して木谷と十番碁を打った呉清源、詰碁創作の名手で、天才宇太郎と呼ばれた橋本宇太郎らが活躍し、戦後は本因坊九連覇の高川格、カミソリと言われた坂田栄男に続き、林海峰、趙治勲、小林光一、山下敬吾、張栩、井山裕太等が、又女性では謝イミン、万波佳奈、吉原ゆかり等に加えて、一家で韓国に短期留学して囲碁を勉強した10歳のプロ最年少棋士仲邑菫初段も健在です。

2020年1月会報女子テニス1
碁将棋を離れて史上初、或いは世界一と言えば、昨年の1月、日本の女子テニスの大坂なおみ選手が世界一位を記録しました。今まで日本人には殆ど縁の薄いタイトルでしたが、身長180cm、体重70kgの恵まれた体格で初めて可能になった成果ではないでしょうか。まだ22歳の若さで将来性も豊かなので、これからも日本のテニス界を力強く牽引して貰いたいものです。
                          2020年1月会報女子グルフ1

また、8月の全英女子オープンゴルフで渋野日向子選手が海外メジャー初出場で初優勝を達成したのも史上初の快挙でした。昨年プロ入りしたばかりの21歳で、昨年早くも4勝し、賞金二位に輝いたのは立派でした。爽やかな笑顔と今後の活躍が楽しみです。
2020年1月会報バドミントン1

この他、昨年世界一位を記録したスポーツ選手にはバドミントンの桃田賢斗が居り、
一昨年9月獲得したその地位を現在も堅持しています。また、走り高跳びの戸辺直人選手は、昨年2月記録した2m35㎝で7月23日国際連盟で世界一位を認定されました。日本人には珍しい194cmの身長があっての記録かも知れません。

突起のある壁を登るスポーツクライミングでは、フランスで行われたオリンピック予選で伊藤ふたば選手が一位に入ったそうです。
階級別の競技では、柔道男子66kg級で丸山城志郎、77kg級で大野将平、女子では52kg級で阿部詩、78kg級で素根輝などが今年世界一の座を占めました。
                            2020年1月会報フィギュアスケート1

]フィギュアスケートの羽生結弦選手も世界歴代最高記録を出し、国民栄誉賞を受賞しま
した。水泳では、瀬戸大也が200mバタフライで1分48秒24の短水路世界新記録を出しましたが、
これは一寸早い2018年暮れ12月11日の記録でした。

欅友会に加入して既に20数年、自分も齢を取り知人旧友も一人減り二人減りして、
次第に寂しくなるのは致し方ないとしても、せめて気持ちだけは少しでも若く保ちたいと、
最近の若い人達の活躍ぶりを纏めてみました。





2020年(令和2年)学習会スケジュール

2020年1月会報スケジュール


★スケジュールは事情により変更、中止する場合があります。予めご了承ください。
○学習場所 東京経済大学の教室                                
○各学習日とも土曜日 13:30~15:30 (受付開始は12:30より)
○5月9日(映画を読む会)学習会は映画上映のため終了時間が1時間遅くなり。
講義時間は13:30~16:30になります。


 
会報の写真担当 那須睦子さんのご挨拶

いつの頃か、大崎さんより「学習会の様子を写真で撮って欲しい」との依頼がありました。
先生の写真、簡単そうでなかなか難しい、(私にとっては)失敗も多かったと思います。
それでも、会報に写真が掲載されることで、講義の記録を後々に残すことの一助になれば幸い。と考えて続けてまいりました。
素人カメラマンは引退して、今後は集中して授業を受けたいと思います。


編集後記

2013年の2月号から会報を担当して7年経ちました。歴史ある欅友会会報を経験皆無の身で引き受けたことは今思えば無謀なことでした。前任の三宅良一さんの指導と学習会の写真を引き受けてくださった那須睦子さんの励まし、役員会の協力がなければ早い時期に挫折していたでしょう。

会報の役目は会からの連絡事項を伝達し会員相互の理解を深めることにあります。故に特に新奇を求めず旧来の流儀を踏襲してきましたが、それでも長い間にはおのずから変化したこともあれば、新規に採用した企画もあります。創刊時からの「会員の声」に加え2015年から始めた400字の短文特集は新企画の一つですが、その結果、会報により多くの会員にご登場いただけるようになりました。2、3年前からは会報に更なる新風が吹くことを願って担当者交代を申し出ていましたが、ようやく今年その願いが叶うことになりました。来月号からは新しい編集長が担当します。ご期待ください。

「会員の声」に掲載する原稿募集には毎月一苦労しましたが、依頼交渉の際に皆様と親しく接する機会を得たことは大きな喜びでした。皆様のご支援無くして続けることはできなかったでしょう。人生の後半に、かくも充実した日々を過ごさせてくださった皆様に心からお礼申し上げます。

末筆ではございますが、皆様がお健やかに過ごされますようお祈りしております。(大崎尚子)



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