欅の木3余白削除70 会員の声(2019年8月) - 欅友会
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◎会員の声

『登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿』
                          小笠原 正文(まさのり)

2019年8月会報富士宮市2

夏山のシーズンになり、最近はちょっと名の知れた山には多くの登山者が訪れますが、富士山はその筆頭格でしょう。小生は富士山の登山口の富士宮市で生まれ育ちましたから、頂上まで延々と続く行列を報道で見ると、頂上の一番高い剣が峰には、混雑で辿り着けないでしょうし、大勢の人に踏みつけられる富士山が可哀相な気がします。

子供の頃、地元で(富士山に)「登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉を、聞かされました。理由はわかりませんが、霊山としての富士山への畏敬の念、市内の各所でとうとうと湧き出る富士山の清冽な雪解け水の有難さ、そして登るより眺めるのに相応しい、美しい姿からではないかと、勝手に想像しています。
                     2019年8月会報富士山ご来光

ですから小生も富士山への挑戦は、60年以上も前の高校生時代の1回だけです。土曜日の午後、授業が終わってからクラスメート数名と、運動靴にハイキング程度の身支度で出掛けました。乗合(路線)バスで1合目か2合目まで行き、そこから長い裾野を歩き、今ほど整備されていない登山道を登りました。8合目の山室で仮泊した後、頂上で見たご来光はやはり感動的でした。

かつて富士講の行者が身を清め、白装束に金剛杖を手に経を唱えながら登山された歴史を考えると、5合目まで車で簡単に登れる昨今の便利さにはやはり違和感を感じます。富士山の山頂から見る景色の素晴らしさは登山者の憧れですが、富士山が世界遺産に登録された理由は「信仰の対象と芸術文化の源泉」であることを時には思い起こしたいものです。

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