欅の木3余白削除70 会員の声(2019年7月) - 欅友会
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「原発に対する懸念」

                                 宮原 昰中(これあつ)

2019年7月会報原発1

原発は平時には成り立たない事業である。米政府が原発対象の保険をつくるよう要請したが、事故時の被害の甚大さを考え、保険会社は尻込みし、やむなく政府が保険会社の代役をやっている。日本も同様である。日本の原発スタート時、これを縛る法律がなく、石油精製装置のそれを、無修正で準用(!)していた。

この結果、寿命はボイラーの40年を適用していたが、当然もっと適正なものに変えるべきである。金属工学の進歩による長命化、中性子脆性による短命化を中心にして、試験片によるデータから判断すべきである。ところが試験結果には短命のものもあったと聞いているが、どう誰が判断したのだろうか。安全に関しては平均など使うことは適当とは言えず、最も短いものを基準にすべきである。これを科学者・技術者が60年と判断したから、近時、政治家が長命化(40年→60年(?))を議論しているのであろうが、この点に違和感を覚えるのは小生の杞憂であろうか。

原発を推進する言分は安価という点とCO2を出さないという点にある。しかし安価は実情ではなく、安価になるような計算方法を取っているに過ぎない。原発はロード変更が厳しいので、そのために揚水発電をつくっている。ところが原価計算では揚水発電の費用は水力発電につけている。国語の先生が判断したような分類である。揚水発電では100で揚水しても65しか利用できる電気を発生させられない。きわめて非効率な方法であり、望ましくは超キャパシターのような研究に注力すべきである。交付金などももらっていると指摘すると、水力、火力共にもらっているよと反論する。しかし、その額の98%は原発向けである。
                              2019年7月会報福島事故1

今回の福島の事故で22兆円以上費やしているが、原発の総発電量が原発スタート時から7兆kwhであるから、これだけで過去の原発は電力料金が3円/kwh上がったことになる。こんな諸々の計算、安全のための防潮堤などの工事を入れると、ペイしないことは明らかである。
2019年7月会報防波堤1

廃棄物の捨て場もない! 米国は砂漠のど真中に廃棄すればよいと考えていたが、20㎞以上離れた所の地下水に放射能が出ることが、住民に知れた。広大な砂漠を持つ米国ですら、捨て場は見付かっていない。ましてや日本のように、昭和新山や石和温泉にみる如く、畑の中から突然火山噴火したり、温泉が湧いたりして、地下は地下水などの通り道で、日本では捨て場はない。世界で唯一あるのはフィンランドのオンカロ(隠れ家)であるが、これとて同国の持つ4基の原発の2基分しか用意されておらず、残る2基分はこれから探すことになる。他国がこのオンカロに便乗しようとしても、法的に外国のものは受入れ禁止にされているので、日本などの期待は(あるとしても)シャットアウトされている。
                         2019年7月会報オンカロ1

安全上も心配である。今回の事故は風向きによっては東京も住めない土地と化しかねなかったことは重く受け止めなければならない。事故は想定外の津波のせいに100%されているようだが、津波が来なければ問題なかったのか、方々の防潮堤を高くしたり、対策はとられているものの、地震に対する備えに問題はないのか。設計では500ガルに満たない値以下の地震に対処していたが、700ガルを実測したり、2000ガル、原発敷地外では4000ガルも実測されていたようで、ほんとうに大丈夫なのだろうか。これらに対処しても原発の発電単価は他の方法より安価と言えるのか。

原発はCO2を発生しないと言う。確かに精製された燃料を使う限りそうだが、それまでにCO2を出していて、現在のCO2濃度には寄与しているはずである。原発を基幹電源として、20%強残そうとしている。しかし今後種々節電されること、蛍光灯→LED、高COPエアコンに更新などで電力総需要の15%ぐらいは減ると予想される。今後は、太陽光発電などを入れ、原発分20%強を充分カバーできるものと考えられる。
2019年7月会報太陽光発電1

何故、政府は原発を積極的に推進するのか。事実に誤認はないのか。アンダーコントロールと首相が世界に宣言した後、テレビは官房長官が「シルトフェンスがあるからなぁ」とひとりごちするところを伝えた。シルトフェンスで完全に遮断されていると思っている程度の理解力では正しい政策を期待する方が無理というものである。あれだけ甚大な被害、死者も出しながら「想定外」という魔法のキーワードの下、無罪になるような法体系に問題はないのだろうか。この点もっと将来を見据えて考えなければならない。

過去のデータをつなぎ合せると以上のようなストーリーが成立する。故意に虚偽の事実を使ってはいないので、小生が正しいと思うものを連ねるとこうなる。誰がやってもほゞ同じ結果になるものと思う。
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