欅の木3余白削除70 会員の声(2019年4月) - 欅友会
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「父と口話法」
                           上村 享(みち)子(こ)

                                 2019年4月会報口話法1

皆さんは“口話法”を知っていますか。“口話法”とは話し手の口の動きから言葉を読んで(読唇法)、何を言っているかを理解して、口で話をすることです。                     

今では耳の不自由な方は手話を使っていますし、テレビ等では手話通訳も見られます。でも、少し前までは、聾学校では手話ではなく、“口話法”が用いられていました。父は1924年、日本に口話法が入ってきた時に、その指導法を習得し、教員生活のほとんどを聾教育に携わってきました。      
                             
戦前は障害のある子どもは就学猶予制度があったので、教育熱心な家庭の子供しか学校教育を受けられなかったのです。聾学校では、親も教室に入り、一緒に授業を受け、家に帰っても習ったことを反復練習したそうです。社会に出る頃には、読唇法を使って普通に話ができるようになったのです。        

2011年7月29日、手話を言語として認める法律ができました。みんなが学校に行けるようになり、生徒数も増え“口話法”を教えられる先生も少なくなりました。                     

父はその功績により、死後になりますが、正五位勲四等瑞宝章を頂きました。現在は手話が当たり前の社会になりましたが、父が携わっていた“口話法”があったことをみなさんに知っていただきたく思い、一文をしたためました。       



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