欅の木33 1月会報(2019年) - 欅友会
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1月会報(2019年)


                            2019年1月会報つばき4


1月会報(2019年)





「新年のご挨拶」


◎東京経済大学 岡本英男学長の新年ご挨拶              2019年1月会報岡本学長2
    
                             
「域の学術文化の拠点としての欅友会」

欅友会の皆様、新年おめでとうございます。
私が毎年欅友会の学習会スケジュールを見て驚くことは、学習会のテーマが多彩で、しかも講師陣が皆一流ぞろいということです。
 
昨年秋の財政学会全国大会(香川大学)のメインシンポジウムのテーマは『「財政再建とマクロ経済」―経済再生と生活保障に政府はどのように関与すべきか―』でした。登壇するパネリストは、岡本英男(東京経済大学)、土居丈朗(慶応義塾大学)、松尾匡(立命館大学)、松林洋一(神戸大学)の4人。私と土居さんは財政学会会員、松尾さんと松林さんは非会員でゲストパネリスト。各人の主張を大きく分けると、私と松尾さんは「経済の再建」こそ重要で「財政再建」はデフレ脱却後でよいという立場。それに対して土居さんと松林さんは、日本経済にとって「財政再建」「財政緊縮」は直ちに取り組むべき至上命令であるという立場でした。
 
会員の皆さんは覚えていらっしゃると思いますが、私は2015年4月の欅友会学習会にて「日本は絶望的なほど財政危機か」という講演をしました。土居さんは、2018年2月の欅友会学習会で「日本の財政問題」という講演をしています。もちろん、研究者を対象とする学会報告と生涯学習を旨とする欅友会の学習会での講演は同じではありません。しかし、学会報告であれ市民向けの講演であれ、私の主張の核心部分は同じです。このことは、欅友会の講演記録を見る限り、土居さんにも当てはまります。

以上のことから私は、欅友会の学習会は広い意味での「市民の学会」であり、「地域の学術文化の拠点」であると思っています。
東京経済大学を舞台にした欅友会の学習会が、今年もまた地域の学術文化の向上に貢献されることを祈念して、私の新年の挨拶を終えたいと思います。



◎欅友会 増田保武会長の新年ご挨拶 
                               
2019年1月会報増田会長2

会員の皆様、新年おめでとうございます。平成が終わり、今年は新しい元号のスタートの年となりますが、本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、昨年の世界経済は米国が高成長を維持、欧州経済は堅調、中国を始めとするアジア経済も底堅く推移しました。日本経済も雇用、所得環境の改善に伴う個人消費の回復等により、前半は好調に推移しましたが、貿易戦争の余波、自然災害の影響などにより後半は足踏み状態に変化しつつあります。

また、これまで先進諸国の共通の理念であった自由貿易をも拒絶する米国トランプ大統領の保護主義政策により、中国との貿易摩擦が一層激化し、世界経済の大きなリスクに浮上しました。更に、西欧社会には共通してポピュリズムの台頭など、社会を二分する分断が根深く進行しており、世界各国で社会情勢は不安定さを増しています。サウジアラビア、イラン、北朝鮮などの地政学的リスクも引き続き大きく存在します。

こうした不安定で予測不能な時代こそ、幅広い分野そして奥の深い知識や情報を吸収していただき、頭をより柔軟にしていただくことが、物事の本質を理解し、正しく判断するために肝要なことと考えます。

「人生は旅」、人間は日頃の日常を離れ、旅をすることで心にゆとりが出来、新しい発見・発想に巡り合えるもの。欅友会の学習会の2時間はまさに「旅」そのものです。講師の先生の道案内で皆さんと共に旅を楽しみ、大いに学び、新しい知識を吸収したいと思います。

欅友会は今年37年目を迎え、会員数も昨年に続き400名を超える地域と大学を結ぶ素晴らしい生涯学習会に発展しています。学習意欲に満ちた会員の皆様のご協力に、深く感謝申しあげると共に全面的なご協力を頂いている東京経済大学そして国分寺市に改めて御礼を申し上げます。

今年も既にお知らせしている通り、1月から7月までの計10回、時流のテーマを含む魅力ある学習会を設定させて頂いておりますので、多くの会員の皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

役員一同、今年も会の発展と会員相互の親睦の為に精一杯努めますので、ご支援ご協力のほど宜しくお願いいたします。




「お知らせ」


◎本年度の会員状況


2019年1月会報会員分析




◎2月学習会 開始時間と教室変更


2月学習会 (2月16日、講師:井上達夫先生)は、15:00より2号館B301教室で大倉学術芸術
振興会の講演会が開催されるため、開始時間と教室が変わります。

 変更後  時 間:13:00~15:00 (受付開始12:00~)
 教 室   5号館E102





◎1月学習会のお知らせ  



日 時:1月12日(土)13:30~15:30
場 所:東京経済大学 5号館E102教室
テーマ:「理想の都市内公共交通とは?-フランスの都市交通政策から考える」 
講 師:青木 亮(あおき まこと)先生 (東京経済大学 経営学部教授)
2019年1月会報青木講師

(講師のプロフィール)

学習院大学経済学部経済学科卒業。慶應義塾大学大学院商学研究科博士前期課程修了。慶應義塾大学大学院商学研究科博士後期課程取得満期退学。
富山大学経済学部助教授を経て、2003年4月より東京経済大学経営学部の准教授・教授を歴任。現在、経営学部長。
研究分野は交通論。著書に『都市交通の世界史』(成山堂書店2015年)、共編著『総合研究 日本のタクシー産業;現状と改革に向けての分析』(2017年 慶應義塾大学出版社)は2018年度日本交通学会賞を受賞。論文にフランスにおける都市交通、過疎地における公共交通対策など多数。




「お知らせとお願い」


学習会出席の方へ≫ 

受付開始時間…受付は12時30分に開始します。受付時の迅速な手続きのために、名札をご提示ください。

携帯電話の電源…教室内ではスマートフォン、携帯電話等の電源をお切りください。

室温調整…教室は場所によって温度差が生じます。温度調節できる服装でお越しください。

講義の終了時間…学習会は講義内容によって、あるいは質疑応答が長引いて予定時間内に終了しない場合があります。お急  ぎの方は後方の出入口から静かにお帰りください。

食堂…学生食堂は土曜日には営業していません。学生厚生会館1階のコンビニで、パン、おにぎりなどをお求めいただけます。

忘れ物…学習会教室での忘れ物は、学習会終了後に大学の正門前又は裏門前の守衛室まで届けます。月曜日には学生課(6 号館)に移されます。忘れ物のお問い合わせは、学習会当日と翌日曜日は守衛室へ、その後は大学の学生課にお願いします。

会報…会報は9月を除く毎月発行します。会報が届かないときや、住所、メールアドレスを変更されたときは、8ページ下の連絡  先までお知らせください。

図書館利用…欅友会会員は東京経済大学の図書館を利用できる特典があります。初めて利用者カードを申し込まれる方は前 期=3月1日から4月30日まで、後期=9月1日から10月31日までの二回、申し込みの機会があります。前年から継続してご利用  の方は4月の更新時までカードを使用いただけます。申し込みの際には本人確認できるものが必要です。

◎名札について

学習会等で会員に不測の事態が発生した場合にご家族に迅速に連絡をとる方法を検討した結果、2014年より会員全員に名札をお渡ししています。裏面には連絡先の電話番号、年齢、かかりつけ医など数項目の記入欄があります。その情報が必要な事態は幸い発生していませんが、趣旨をご理解いただき、裏面記入と学習会や欅友会の行事での携帯にご協力をお願いします。なお、紛失などで再発行を希望される方は、受付等でお申し出ください。








「年頭予測問題」


◎2018年 年頭予測問題の結果発表

「2018年 年頭予測問題」には141名(男性107名、女性34名)のご応募をいただきました。
昨年12月27日の臨時役員会で厳正に採点した結果を発表します。


2019年1月会報年頭クイズ回答

採点の結果、
12問正解の山口八(ヤ)平治(ヘイジ)さん兼谷(カナヤ)明男さんが1位に輝きました。兼谷さんは昨年度の入会者です。初応募で初受賞されました。

11問正解者が6名でしたが、募集時に「同点多数の場合は役員による抽選で順位を決定」とご案内していますので、役員会で抽選した結果、3位は川﨑 守さんに決定しました。惜しくも抽選に外れた碓井俊昭さん、川村僖壹(ヨシカズ)さん、塚田善久さん、中村俊雄さん、萩原庸(ツネ)嘉(ヨシ)さんには健闘を讃えて敢闘賞をお贈りします。受賞された皆様、おめでとうございます。1月12日の学習会で、それぞれに図書カード(1位5千円、3位2千円、敢闘賞1千円)を贈呈します。

年頭に当たり、今年一年の動向を予測するゲームですので、ひとりでも多くの方が応募して下さること
を期待します。新会員の中には、「会員になったばかりだから、今年はまだ…」と応募をためらう向きがありますが、今回の1位は入会直後に初応募してくださった方です。年に一度のクイズは、結果発表を
楽しみに奮って応募してください。なお、年頭予測問題は2004年に始まり、今年で16回目です。


◎2019年 年頭予測問題の発表  

今年の年頭予測問題は下表の通りです。

2019年1月会報年頭予測問題

解答用紙は
・会報を郵便でお受け取りの方には会報に同封します。解答欄の「はい」又は「いいえ」を○で囲んでください。
・会報をEメールでお受け取りの方には会報に添付して配信します。「はい」又は「いいえ」の一方を消してください。
お名前の記入がないと高得点でも入賞の対象外になります。氏名欄に記入漏れの無いよう、提出前の見直しをお忘れなく!
応募方法は
締切日(1月31日・木曜日)24:00までに下記の方法でご提出ください。それ以降のご応募は失格になります。
①1月12日(土)の学習会で受付に提出    ②役員へ手渡し  ③郵送(1/31日の消印有効)  
④解答用紙を添付してEメールで送信    ⑤ファックスで送信
※③④⑤の郵送・送信は8ページの連絡先まで。

結果発表は
解答と成績は来年1月の会報で発表し、1位5千円、2位3千円、3位2千円の図書カードを贈呈します。なお、同点多数の場合には、役員による抽選で順位を決定させていただきます。



A2018年8月会報原稿模様A2018年8月会報原稿模様


                                     2019年1月会報つばき挿絵1




                 「春を待つ」
 
                                加藤 武夫


         初旅の 甲斐も信濃も 晴れ渡る

         山茶花の 一輪赤し 夕日透く

         山茶花の 垣根を通る 外厠

         立春や 木末(こぬれ)膨らむ 大欅

         浮かれ出て 野川に初音 賜はれり






◎会員の声


「したまち暮らし」
                                      三宅 良一



46年間慣れ親しんできた国分寺を離れる時が来た。家財道具を引っ越し荷物として出した後の、何とも言えない淋しさは覚悟の上の行動とはいえ胸に迫るものがあった。
思えば芝白金の先祖代々の土地を処分して、(これは親戚中から反対や非難の声をあびせられたが、その声を背に耳を塞いで実行した)ここ国分寺の地に根を下ろしたのは昭和42年の3月であった。

新しい生活を夢見て、前年の1年間をかけて建築業者と設計に工事にと打ち合わせに携わってきたものが目の前に具体化されて、白いコンクリ―トの建物として出来上がっていた時の喜びは今思っても若き時代の一大事業であった。
空気もよく平地ながら夕方には富士山の頭も見え、芝を敷き詰めた庭には小綬鶏、鶯、メジロ、尾長、コゲラ、シジュウカラ、等多くの鳥が来ていた。
2019年1月会報コゲラ1
春先になるとモグラが芝の土を持ち上げるのには閉口したが、塀に這わせた蔓薔薇の赤、白、黄の花が芝の緑に映えて、充分満足した国分寺生活であった。

時がたち、昭和61年には木造の家に建て替えているが、我々夫婦も年を重ね後期高齢者となると、この広い家を体力的に維持出来なくなるのではとの心配が出て来た。まわりを見ると友人たちも家を処分してマンション暮らしになる者が出始めてきた。話によると、「庭掃除はないし、出かける時は鍵かけ一か所で済むし楽だぞ」とのたまわっている。
我々もマンション暮らしに移る時が来たようだなということで、物件探しを始めだすと、横浜に住む息子から二人の子供の通う大学の近くを選んでくれとの注文が出てきた。

孫二人の大学は上野近辺なので、文京区を探すと新築物件はとても高くて手が出ない。インターネットで色々探す内、北千住の物件が出てきた。下町であり完工は一年以上先との事であったが、二人の大学には至近で交通も利便その上広さも希望の部屋があるということで思い切って購入することとした。

                          2019年1月会報千手風景1

2014年4月我々(二人)はマンションに転居して来た。「エ! 北千住! 下町! 思い切ったことをするね」と周りの人たちから声が上がった。
何やかやあったがいよいよ「したまち暮らし」が始まった。8階の自宅マンションから眼下に荒川の大河が流れて見晴らしは誠によろしい。7月の足立花火も上空にみえる。川には水上スキーを楽しむ人たちがモーターボートに牽引されて上へ下へと波をけって流れてゆく、またエイトの艇がオールを揃えて練習している、貨物用の舟が建築資材を運んで波を両岸に打ち付けながら過ぎてゆく。
2019年1月会報荒川河川敷1

一方河川敷では休日に草野球をたのしむグループ、少年野球の試合で応援のママ達も子供たちと歓声をあげている。河川敷道路ではマラソン大会が催されたり、競技用自転車がスピードを上げて走り去って行くなど誠に平和な風景が広がっている。
 しかしこの川が人工河川であることを皆が知っているのであろうか。明治43年の大水害を契機として時の政府は荒川放水路の開削を計画、明治44年に工事を着工した。

パナマ運河開削工事の技師を勤めて帰国し、内務省の内務技監となっていた青山 士(あきら)の指揮のもと荒川放水路の開削工事が昭和5年まで20年間を要する大工事であった。

          2019年1月会報荒川放水路1
       
          総工事費31,446千円(土地買収、家屋移転等に関する費用を除く)
          現在の価値に換算すると2,300億円
          延長22km (旧赤水門~河口まで)   
           幅 500m
          土地買収面積1,088ha (日比谷公園の約67倍)
          移転戸数1,300戸

土地買収の対象者は大部分農家であった。その内には土地代金を騙されて投機に使って失くしてしまった者も出たり、また地元の銀行に預けた大地主が昭和初期の金融恐慌により、預け先の銀行が破綻して全額を失ったという悲しい話もある。
また寺の多くは無縁墓所の処置に困難を極めたと言われている。
 
とにかく多くの住民の犠牲のうえに放水路が完工されている。

放水路のお陰によりこの地区はまず水害の心配は無いと思うが、居間から見渡すと北千住駅の付近、国道4号線沿いには高層ビルやマンションが建ち並んでいるが、その間に小さな屋根が密集しており大地震による火災が発生しようものなら消防車の入れない狭い道が占めているので本当に心配だ。今後の大きな課題が残されている。

しかしこの下町の人々は明るい。おしゃべり好きが多くしかも親切なこと、来たり者にとっては生活しやすい。寡夫となってしまった私にはここが終の棲家だから多くの人と付き合って、僅かばかりとなった余生を楽しく送りたいと思っている。                                




2019年(平成31年)学習会スケジュール



2019年1月会報スケジュール1

★スケジュールは事情により変更、中止する場合があります。予めご了承ください。
○学習場所 東京経済大学の教室                                
○各学習日とも土曜日 13:30~15:30 (受付開始は12:30より)
○下記の学習会は映画上映のため終了時間が1時間遅くなります。
★ 7月20日(映画を読む会)  13:30~16:30


(編集後記)
いささか旧聞に属しますが、『中国の公園では高齢者が集まって踊ったり、麻雀・トランプなどをする。日本の公園は子供ばかり。高齢者は何をしているの?』という中国の報道を読んで、余暇の過ごし方にもお国ぶりがあるものだと思いました。中国式はなかなか楽しそうではありませんか! 一方、欅友会の方は趣味や学習などを通じて、友人知人と程よい距離を保ちつつ、穏やかに過ごす方が多いようにお見受けします。こちらも充実ぶりが羨ましい。会は今年420名の会員をお迎えしました。学習会が(会報も!)皆様の日々の生活に組み込まれてお楽しみいただけることを願っています。今年もよろしくお願いいたします。
(編集長:大崎尚子)
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