会員の声

会員の声 ②


「男子厨房に入らず」から「一汁三菜」                                   
                                宮原 昰中(これあつ)

 広島県の中山間地の農家に生れたので、男子厨房に入らずはあたりまえで、話題になるほどのものではなかった。
 時は流れて東京に出て来、結婚、家内が子供を連れて実家に帰っても、夕食でときたま軽い食事を作らなければならなくなることもあったが、外食もでき、問題にしたこともなかった。
                           2018年4月会報一汁三菜2

 更に時は流れて古希を過ぎ、毎日が日曜日になって来ると、そうも行かなくなった。これからは二人で同じように家事などを分担しましょうとの提案があり、ただ食事を週3日、3日という訳にはいかないでしょうから、ここは大巾に譲って、週一、しかし一汁三菜を作ってもらいたいとのことだった。

 将来、どちらが先立つか判らないし、そうなる前に事実上単身で行動しなければならないことも予想されるので率直に受け入れることにした。核家族だから昔のようには行かない。それからは男の料理教室にも通算20回近く通い、及ばずながら一通りのことは出来るはず(?)の経験をした(つもり)。
2018年4月会報男子料理教室1

 一方我が家の料理長からも、この一冊で何でもできるからと「365日△×○□」という料理本を与えられた。私も誰からも教えてもらわずやったのでと、いかにもプロ並みに料理の技、味は盗めと言わんばかりの一見相手を認めたような態度であるが、不親切極まりない。確かプロも東京オリンピックの時に、帝国ホテル料理長主導で教えることに宗旨替えしたはずだが…。その上減塩食を摂っているため、料理でよく使う調味料のサシスセソのうち、砂糖、塩は使用禁止、酢を多めに使うという、普通の人から見たら無味に等しい料理ができ上がる訳である。砂糖は使わないが酒を使うと(食材中の有機酸とでエステルでも生成するのか)結構あまい味が出るものである。

 さて、とに角教室でやったものを、妻にも口にしてもらおうと思い、自信も無いがやってみることにした。これからが多事多難であった。
 先ず、買出しに行き、全品揃えるのは厖大な金がかかり、ハレの日でもない限り、そんなことは出来ないことがすぐに判った。料理教室は買出しからやるのではなく、洗って揃えてある野菜等を刻んで、煮、茹、炒め、揚げ、蒸しなどするだけだった。ここに落とし穴があった。

ほんの少量しか使わないものは何かほかで代用できないか、あるいはなしですますなど、それこそ適当にやりはじめたら、注意された。勝手にレシピを変えてはいけない。でも買えないもの(高価?/ものそのものを売っていない)もあると言うと、そこを工夫するのだと一蹴されてしまう。

 まあ、艱難辛苦の連続、ともかく10年位週一でやると、見様見真似というか、外で食べたときのことなども、よく注意して、それを活かし(ホントかい?)何とかこなして来た。今後どれだけ進歩するか料理長の満足できるものができるか判らない。しかし、今では小生が担当の日には向かいの(生前よく料理をいただいていた奥様への恩返しとして)存命中の旦那さんに御裾分けしているようである。評価はおいしかったと言って下さる(無理をしなくてもいいですヨ!)が、時折味が薄いので追加したと控えめにおっしゃることもある。このため、2人分ではなく、ものによっては3人分買って料理しているところである。
                                  2018年4月会報料理本1

 今後の希望としては
(1)2人(老人)用または1人用のレシピ本がほしい。今もあると思うが探していないが…
(2)代用になるもののリストがあるとよい、(レシピ中にその都度書き加えてあると便利)
(3)料理用語辞典(簡便なもの)刻み方でも分らない言葉が出てくることがある。
などが実現できればありがたいのだが……。


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